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ヴァン・モリソン~Van Morrison ディスコグラフィー8 [Van Morrison]

早くも第8弾となりました。

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おまけ

※RC…レコード・コレクターズ1991年3月号、ST…ストレンジ・デイズ2008年5月号。
※個人的評価は、
★★★★★ 歴史的名盤
★★★★   傑作
★★★    好盤
★★      ヴァン標準
★       ヴァン標準以下
として、やや辛口目に採点しますが、今後、聴き込んでいくうちに評価が変わるでしょうし、僕のコメントにもちょくちょく修正・補足等が加わるということをご了承ください。

「Back On Top~バック・オン・トップ(1999年)」

バックオントップ.jpg

<90年代最後となる本作は、レーベルをポイントブランクに移してのものとなった。この時期彼は、ステージに立つことも積極的だった。ジャケットに挿しこまれた写真の印象の強さもあるが、季節感を漂わせた曲が並んでいる。それも枯れた寂寥感ではなく瑞々しさを湛えているところがさすがだ。前年に出た未発表曲集の題名である②「賢者の石」や、「ニュー・バイオグラフィー」なんて曲が並んでいるのも思わせぶり(ST・後藤秀樹)>

[目]
今回、ベスト盤をきっかけにして、ヴァン・モリソンの膨大な過去のアルバムを聴き漁っていったのですが、ここ最近のものは安定期に入っているという思い(込み)があったため、当初はあまり食指が動きませんでした。
特に本作は「Back On Top」というタイトルが僕をどこか躊躇させたため、それ以降のアルバムは「後々に」という位置づけでした。
何故、タイトルが気になったかと言えば、以前、ジュールス・シアー(Jules Shear)のアルバムを買い漁っていたとき、08年に久しぶりに発表された、最近作で冒頭に「I'm Coming Back」という曲を収録した「More.」というアルバムだけが気負いが空回りしてつまらなかったからです。
つまり、本作のタイトルである「Back On Top」がジュールスの「I'm Coming Back」という曲名を連想させて、「気負いだけが目立つんじゃないか」という勝手な偏見があったという下らない理由です…。
さて、本作ですが、オリジナル前作の抑え気味の渋い「大人の音楽」から一転して、冒頭からブルージーで泥臭い、力のこもったナンバーで幕を開けます。
「ブルース・アルバム」の「トゥー・ロング・イン・エグザイル」を経てから、こうした泥臭いブルースっぽさもヴァン・モリソン'sミュージックに融合しました。
といっても、本作ではそうした冒頭曲から一転して、スローな洗練されたナンバーが続きます(②のヴァンのハーモニカは素晴らしい)。「デイズ・ライク・ディス」、古くは「苦闘のハイウェイ」もそうでしたが、ヴァンのアルバムは中盤以降、スロー/ミディアム・ナンバーで占められることが多いため、本作もその作りかと思いましたが、全体的にメリハリのあるアルバムとなりました。
当初の偏見への自戒の念も込めて、本作を力作として推したい。

個人的評価 ★★★★

「The Skiffle Session:Live In Belfast(2000年1月)」

スキッフルセッション.jpg

<98年11月20日と21日にヴァンの故郷ベルファストで行われたライヴは、ロニー・ドネガンにクリス・バーバーと戦後まもない時期に英国音楽を支えた巨人たちとの寛いだスキッフル大会となった。③④ではアメリカからドクター・ジョンもピアノで参加している。やはりヴァンのヴォーカルが圧倒的なのだが、02年に他界してしまうドネガンを思えば、晩年の歌声がここに残されたことに感謝したい気持ちでいっぱいになる(ST・小尾隆)>

[目]
ヴァン・モリソン、ロニー・ドネガン、クリス・バーバー名義。
企画盤のため未聴。

「You Win Again~ユー・ウィン・アゲイン(2000年9月)」

ユーウィン.jpg

<21世紀を迎えて発表されたのが「The Skiffle Sessions」とこのデュエット・アルバムだった。ルーツ回帰というほど大袈裟なものではなく、ほど良く肩の力を抜いて鼻歌の如くセッションを楽しんでいるパブ・ロック的なスタンスが実に気持ちいい。ヴァンの相方となるのはジェリー・リー・ルイスの妹であるリンダ・ゲイル・ルイスだ。選曲はハンク・ウィリアムスの②③⑩、オーティス・ブラックウェルの①、アーサー・アレキサンダーの⑧、デイヴ・バーソロミューの⑨、ボ・ディドリーの⑪など、白人黒人を問わず戦後アメリカ音楽の源流となる南部マナーに彩られた代表的なカントリーやR&Bナンバーが多くを占める。ヴァン永遠のアイドルであり共演も果たしたジョン・リー・フッカーの⑬でも、歌にギターに開放的な表情を見せる。何よりも本作にはヴァンが音楽に寄せる信頼があり、近作「ペイ・ザ・デヴィル」の伏線ともなった柔らかい響きに心奪われる(ST・小尾)>

[目]
ヴァン・モリソン&リンダ・ゲイル・ルイス名義。
企画盤(?)のため未聴。

「Down The Road~ダウン・ザ・ロード(2002年)」

ダウンザロード.jpg

<これもまたほど良くヴァンの栄養となった音楽を自己流に翻訳した佳作。サム・クックやリトル・ウィリー・ジョンの有名曲に似せた作風を故意に展開するユーモラスな一面も感じられるなど、一時期のシリアスな姿とは異なる表情に安堵したファンも少なくないだろう。パイレーツのミック・グリーン(G)やニック・ロウのカウボーイ・アウトフィット出身のボビー・アーウィン(Ds)も参加して御大に寄り添っている(ST・小尾)>

[目]
ポリドールに戻っての移籍第1弾アルバム。
中古レコード店の店頭が写されたジャケット・ワークにヴァンが敬愛する先人達のブルース、カントリー、ジャズ、R&B、ソウルのアルバムが並んでいることに象徴されるように、そうした様々な音楽がリラックスした様子で奏でられています。集大成と見るか、そうした音楽に敬意を表して単に楽しんで演っているだけと見るか。僕は後者と捉えています。というのも、あまりに力みが見られないからです。
音の雰囲気は全然違うのですが、「楽しんでやっていたら、曲数が増えてしまった」という感じ(といっても僕が勝手にそう捉えているだけですが)の「Hymns To The Silence~オーディナリー・ライフ」と似ているのかもしれません。奇しくも、今回もレイ・チャールズの超有名曲「我が心のジョージア」をカヴァーしてます(「Hymns~」では「愛さずにはいられない」をカヴァー)。
それにしても、最近のヴァンはブルースっぽい泥臭さが完全に板についてきましたが、何か久々に「カレドニア・ソウル」っぽいホーン・セクションが聴ける曲もあります。
収録曲は全15曲で、ついにCDフォーマットとなったかと思いましたが、またしても本来は2枚組アルバムのようです。とはいえ、CDでは海外盤も1枚にまとまっているため、未だにアナログ盤も販売されているんでしょうかね。そして、ヴァンはそうしたアナログ盤を意識してアルバムを製作しているのでしょうか。
まあ、僕なんかはCDになっても、A面、B面を意識して聴くことが多いです、特にアナログ世代のアーティストはそうした作りをしてきますから。

個人的評価 ★★☆

「What's Wrong With This Picture?~ホワッツ・ロング・ウィズ・ディス・ピクチャー?(2003年)」

ホワッツロング.jpg

<ブルーノートとのワンショット契約をしての一枚だが、スタンダード・ジャズを意識したのは⑩くらいのもので、あらゆる音楽を包み込んだヴァンの世界がここでも惜しみなく展開されている。痛快なのはスラッピング・ベースの鮮やかに刻み込まれたロカビリーの⑦。リチャード・ダンのハモンド・オルガンが活躍するジャンプ・ナンバーの②やブルースの⑧にも生気が漲っている。わけてもアルバム表題曲の①が秀逸な出来だ(ST・小尾)>

[目]
近作(オリジナル盤)で泥臭いブルースっぽいサウンド&ヴォーカルを展開してきましたが、一転して、ジャズの老舗名門レーベルであるブルーノートからの作品であるため洗練された落ち着いたサウンドが印象的。
よって、当然のことながらジャズ・テイスト中心のアルバムなのですが、泥臭いブルースやR&Bっぽい曲も何曲か演っています。
ヴァンにとってジャズはアイリッシュ・トラッドと並ぶ最も根幹を成すルーツ音楽であったとも言えるため、いずれはこうした作品を出すことは、これまでの彼のキャリアの上でも必然だったのかもしれません。

個人的評価 ★★☆

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