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ヴァン・モリソン~Van Morrison ディスコグラフィー9 [Van Morrison]

ついにヴァン・モリソンのディスコグラフィも最終章です。

第1弾 第2弾 第3弾 第4弾 第5弾 第6弾 第7弾 第8弾
おまけ

※RC…レコード・コレクターズ1991年3月号、ST…ストレンジ・デイズ2008年5月号。
※個人的評価は、
★★★★★ 歴史的名盤
★★★★   傑作
★★★    好盤
★★      ヴァン標準
★       ヴァン標準以下
として、やや辛口目に採点しますが、今後、聴き込んでいくうちに評価が変わるでしょうし、僕のコメントにもちょくちょく修正・補足等が加わるということをご了承ください。

「Magic Time~マジック・タイム(2005年)」

マジックタイム.jpg

<スキッフル、ロカビリー、ジャズなどの企画作を続けていたヴァンが、アイリッシュ・ルーツに戻って製作した作品。30~40年代のスタンダード曲⑤⑥⑨もカヴァーしているが、全体に漂うのはアイルランドの“憂愁と美”を感じさせるタイトル通りのマジカルな空気だ。得意の自伝的な詩も交えながら語られる世界の深さ! 14枚の歌詞カードと紙ジャケCDをCDサイズのボックスに収めた限定盤もある(ST・赤岩和美)>

[目]
ヴァン・モリソンはアルバム冒頭曲による「掴み」の上手いアーティストだと何度か記してきました。アルバムのその後に期待を抱かせるような曲だったり、そのアルバムの方向性を示す曲だったり。
本作は前作で「ジャズ・アルバム」を作った影響か、ムーディーなジャズ・テイストを持った曲で幕を開けます。美しい曲ですが、ヴァンの冒頭曲にしてはやや「地味」な印象の曲です。
そして、本作では冒頭曲が方向性を示すように(?)、一聴した感じは「地味」です。
サウンド的には、前作の延長のようにジャズ・テイストもあれば、昨今のよく聞かれる泥臭いブルージーな楽曲もありますし(それにしても近作ではヴァンのハーモニカが大活躍)、フランク・シナトラなどのスタンダード曲のカヴァーもあります。
雰囲気的には自らが敬愛する多様な音楽を演った「ダウン・ザ・ロード」が明るく開放的な「陽」だったのに対して、本作は暗がりの「陰」、月光やネオンライトのような印象か。
ジックリ聴けるアルバムではありますが、初心者が聴くには「地味」である。
ただ、「バック・オン・トップ」が全英11位と久しぶりにトップ10を逃して以降、本作では久しぶりに、そして過去最高の全英3位を記録しました。

個人的評価 ★★☆

「Pay The Davil~ペイ・ザ・デヴィル(2006年)」

ペイザデヴィル.jpg

<何とカントリー&ウエスタンに挑戦したアルバムで、全15曲中オリジナルは⑤⑩⑫のみで、12曲がカントリー・ソングのカヴァーという異色作。ハンク・ウィリアムス⑥、レオン・ペイン③、ロドニー・クロウェル⑮ら新旧カントリー曲をリラックスした雰囲気で歌い上げており、意外とはまっている。カントリーの源流がアイリッシュ・ミュージックであることを思えば納得の挑戦だ。ヴァンの音楽の旅はまだ続いている(ST・赤岩)>

[目]
本作は…難しく考えることはない。正真正銘のカントリー・アルバムです。
これまで「ブルース・アルバム」とか「ジャズ・アルバム」とか称されるアルバムを作ってきましたが、内容は必ずしもそれら一辺倒ではありませんでした。
ただ、このアルバムに限っては、どこからどこまでもカントリー・アルバムです。
カントリーのスタンダード曲をヴァンが熱っぽく謳い上げる。ただ、それだけです。
エルヴィス・コステロやボブ・ディランもスランプに陥ったり、壁にぶち当たった際、カントリー・アルバムを作りましたが、ヴァンの場合は自らの重要なルーツの一つとして、カントリー・アルバムを作ったに過ぎないでしょう。
このアルバムの評価はカントリーが好きか嫌いかどうかで、僕は結構好きなのですが、ヴァンのアルバムとしては評価を下げざる得ない。
それでも、全英8位の成功でヴァンとしては、してやったり、か。

個人的評価 ★

「Live At Austin City Limits Festival(2006年)」

ライヴアットオースティン.jpg

<ヴァンのオフィシャル・サイト(www.vanmorrison.co.uk)でリリースされた二枚組ライヴ。TV放送もされた06年9月15日にカントリーのメッカ、テキサスのオースティン・シティ・リミッツ・フェスに出演した際のライヴ。美人ペダル・スティール/ドブロ奏者ら地元の実力派ミュージシャンをバックに貫禄タップリに歌い上げた圧巻の歌唱が見事。「ムーンダンス」などの名曲が新たなアレンジで歌われるのも聴きもの(ST・赤岩)>

[目]
ライヴ盤は後回しのため未聴。

「The Best Of Van Morrison Volume 3(2007年6月)」

ベスト3.jpg

<07年にEMIからリリースされたベスト第三弾となるCD2枚組。“Vol.2”以後の94年以降の音源から編集したもので、全31曲中14曲がデュエット曲。未収録音源ディスク1①、ディスク2⑥、オムニバス提供曲5曲、シングルのみの3曲という、オリジナル・アルバム未収録曲がまとめられている点も便利だ。90年代以降、活発に行われたコラボも多く収録しているあたりも、ヴァンの音楽観の多様化を知るうえで重要だ(ST・赤岩)>

[目]
未聴。国内盤なし。

「Still On Top:The Greatest Hits~スティル・オン・トップ~グレイテスト・ヒッツ(2007年10月)」

スティルオントップ.jpg

<07年に発表された最新のベストCD。タイトルは99年の「バック・オン・トップ」に引っ掛けたものだろう。驚くことに本作品は米国編集の1枚もの、国際流通の2枚もの、限定盤の3枚組と3種類用意されている。1枚ものはゼム時代を含めて年代順に18曲収録。2枚組はランダムに37曲、3枚組はそれにさらに1枚を加えたものとなり全51曲となっている。今後のアルバム・リマスターに先駆け、38曲がリマスター、ディスク2⑭のみ別テイクとなっている。彼ほどのキャリアにあって、これまでもベストはいくつかあったが(昨年は他に2種、“Vol.3”と「ムーヴィー・ヒッツ」が発売されている)、ボックス・セットは未だ組まれていない。今回の限定3枚組はひょっとしたらその形かと予想されたが、実際には4面開きのデジパック仕様で、ブックレットもいたってシンプルなものとなっている。彼の活動を追い、全体像をまとめあげることは今後の楽しみとして待とう(ST・後藤秀樹)>

[目]
2008年のデジタル・リマスターに合わせて発売された最新のベスト盤。
国内盤は2枚組ですが、何でベスト盤まで限定生産なのか理解できません。
レンタルで音源入手済みですが、オリジナル・アルバムを聴き漁っているため、あまり聴く機会がありません。
何と全米2位を記録する売り上げを記録しました。

「Keep It Simple~キープ・イット・シンプル(2008年)」

キープイットシンプル.jpg

<本誌(「ストレンジ・デイズ」08年5月号)の発売と同時期にリリースされる予定のニュー・アルバム。思えば「マジック・タイム」を除けば00年代のヴァンの作品は企画作と呼べるものばかりだった。90年代から意識的に行われた様々なコラボは、ヴァンの多様な音楽ルーツを探る旅とも言えるもので、ファンに音楽の幅広い聴き方を教えてくれる意義深いものでもあった。本作は「バック・オン・トップ」以来の、全曲がオリジナル曲で構成された作品で、セッションには「Live At Austin City Limits~」や「ペイ・ザ・デヴィル」発売に合わせての“ライマン・シアター・ライヴ”でバックを務めたアメリカのカントリー・ミュージシャンと、ミック・グリーン(G)やジェレイント・ワトキンス(P)ら90年代からのブリティッシュ・メンバーが揃って参加。カントリー、アイリッシュ・ミュージック、ソウルを見事に昇華させた味わい深いオリジナル曲を収録している。進化し、深化するヴァンの真髄が聴ける(ST・赤岩)>

[目]
久々の全曲オリジナルのアルバムですが、重要な冒頭曲はとにかく地味である。渋すぎる。大袈裟かもしれませんが、「地味」と称した「マジック・タイム」冒頭曲の比ではないくらい「地味」ですし、「渋い」と称した「ヒーリング・タイム」冒頭曲よりグッと渋い。
そして、そうした「方向性」同様、アルバム自体も地味ですが、サウンド的には統一感があり、ジックリと聴ける完全に「大人の音楽」となっている。
僕が「大人の音楽」と称したのは、「ヒーリング・ゲーム」でしたが、それが「大人による、大人のための、大人の音楽」であったのに対し、本作は「大人による、大人の音楽」というべきもので、これまでのヴァン・モリソンの音楽が大なり小なり、外に対して発せられていたのに対して、内側に篭っているような、言い方は悪いですが、ヴァンは既に「ご隠居」音楽活動に入ったとすら思えるほどです(今後、どんなアルバムを発表するかわかりませんが)。
そんなわけで本作は世間の評価など全く気にせず、自らの歳相応に自然体で作られたアルバムではないかと思います。
ただ、あまりに渋過ぎるため、初心者には不向きですが、長くジックリ聴けるアルバムかもしれません。

個人的評価 ★★

ふぅ~、1ヶ月近く、ヴァン・モリソン漬けの毎日でした。と言っても、キャリア40年の大御所アーティストのアルバム群を、こんなに急ぎ早に聴いて、急ぎ早にレヴューを書いて、まして評価付けして良いものかどうかという念は今もあります。
30年以上も彼のファンの人からしてみたら、聴き始めて1ヶ月足らずの僕が評価付けするなど、「舐めてんのか!」と呆れることでしょうが、アマゾンのディスク・レビューを読んでいて気になったのは、ヴァン・モリソン・ファンはコアなファンが多いためか、絶賛するようなレビューが大半で、批判的に書いたレビューは評判が悪いようです(「参考にならない」連発)。ただ、これではちょっとつまらないと思うので、僕は遠慮なく書かせてもらいました。
今後は気楽にヴァン・モリソンのお気に入りのアルバムをジックリ聴き込んだり、当然のことながら他のアーティストの音楽も気楽に聴きたいと思います。
ただ、既にヴァンのライヴ盤や企画盤の音源も入手していますので、そうしたレビューも追記していくことでしょう。

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