So-net無料ブログ作成
その他 ブログトップ

Frente!~フレンテ! 「marvin the album~オーディナリー・エンジェル」 [その他]

フレンテ1.jpg


このアルバムが発表された1994年、僕は20代前半で一番の趣味は「音楽鑑賞」でした。当時は「ロッキングオン」「クロスビート」「スヌーザー」といった音楽誌を買い漁り、CDやレコードを買いまくっていて、音楽評論家にでもなろうかと半ば本気で考えていた頃です。そんな中、ロッキングオン誌の「合評」(その月の代表的アルバムを紹介)にアップされていたのが、このオーストラリアの新人バンドのフレンテ!の1stアルバムでした。
ロッキング・オン誌の「合評」で紹介されるアルバムは話題性のあるセンセーショナルなロック・アーティストがほとんどなので、こうしたオーストラリアの新人バンドのデビュー・アルバム(アコースティック・ポップ)が取り上げられるのは珍しいこと(たぶん、ヴォーカルのアンジー・ハートの言動が話題性を呼んだから)で、当時はこうした音楽誌のレヴューを真面目に読んでいた僕としては、とりあえず聴いてみる価値はあると思って購入したのが、この「marvin the album」です。

何と言っても魅力だったのは、アンジー・ハートの声質だけでなく表現方法もキュートなヴォーカル。そして、アコースティック・サウンドを基調とした抜群のポップ・センスでした。
そして、もう一つはアンジー・ハートのルックス。
アルバム内の写真だとヒッピーっぽい感じだけど、その後、ショートカットのコケティッシュな感じになったので、元々、ショートカット・フェチの僕としたらド真ん中のストライクでした(笑)。

アンジーハート.jpg


フレンテ!のこの1stアルバム発表時の詳しいプロフィールはCDに付いている解説を読んでもらうとして、その後はちょっと大人びた(ちょっと暗い?)2ndアルバムを発表した後、残念ながら解散してしまったみたいです。
個人的には2ndアルバムを楽しみにして聴いたけど、1stアルバムのようなオモチャ箱をひっくり返したようなサウンドを期待した当時の僕としては、ちょっと期待外れであまり聴きませんでした。
ただ、今になって久しぶりに聴いてみると、これはこれで楽しめるし、最近、Amazonでいろんなアーティストの検索をしてCDを買いまくっているけど、試しにアンジー・ハートで検索すると、フレンテ!解散後もソロ・アルバムを2枚ほど出しているみたいで共に購入したものの、まだそんなに聴いていないからここではまだ語りません。

さて、おそらく一般的には歴史の闇に葬られてしまいそうなフレンテ!の1stアルバムだけど(既に日本国内盤は廃盤)、個人的には大好きなアルバムだったので、それではもったいないと、紹介して伝承してもらいたいと思います(笑)。
個人的に特にお気に入りの曲は、 ①③⑤⑪⑭かな。
ここにアンジー・ハートのヴォーカルとフレンテ!のポップ・センスの魅力が凝縮されているように思う。

①ガール Girl
印象的なのは、「girl” それは動詞。渦巻く色彩のように存在の形がくるくる変わる」の歌詞。

③オーディナリー・エンジェル Ordinary Angels
戦後ニホン社会風に解釈するなら、戦後ニホン教育はアメリカの影響をモロに受けたため、集団主義的な日本的慣習を破壊し、「個性」を尊重することが重視され、挙句の果ては今のニホン人の利己的個人主義へと繋がっていった。
日本共産党が党大会のテーマ・ソングに使ったSMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞にあるような、「僕らは世界に一つだけの花。その花を咲かせることだけに一生懸命になれば良い。もともと特別なオンリー・ワン」といった個人主義に対して、「平凡な人たち。心配ないわ。天使の羽なんてつけなくていいのよ。くだらないものだから」と自意識過剰になっている人たちを戒める。
まあ、歌詞なんて、そのように聴き手の好きなように解釈して良いもの。
ただ、ジョン・レノンのお屋敷に狂信的ファンが忍び込んで、ジョンに対して、「『キャリー・ザ・ウェイト』(ビートルズのアルバム『アビー・ロード』に収録)の『キミはこの先、長い間、ずっとその重荷を背負っていくんだ』の歌詞は俺に言ってるんだろ?それはどんな意味がある?」と問い質していたのには困ったもの。
それに対して、ジョンは、「あれはポール(・マッカートニー)が書いたから、ポールに訊いてくれ」と答えたため、その狂信的ファンは呆気に取られていた。
そもそも、ビートルズの曲は「レノン・マッカートニー」とクレジットされていたため、ジョンが死ぬ間際にプレイボーイ誌のインタビューに答えるまで、どっちが作曲作詞していたのか公にはされていなかった…。
話を戻して、そのように歌詞を勝手に解釈するなら、「鏡は時に奇跡のよう。でも時には何の役にも立たない」の歌詞は、オーストラリア人のフレンテ!は考えもつかないことだろうけど、日本風に解釈すれば、日本の神社の御神体の多くは鏡であるので、神社で祈りをすれば時に奇跡が起こり、時には何も起こらないという風にも無理やり解釈できる(笑)。

⑤モースト・ビューティフル Most Beautiful
もっともビューティフルなのはあなたの鼓動(Heartbeat)を聞いたとき」、そして、♪beat,beatと歌われるのがアンジー・ハートのヴォーカルの魅力かな。

⑪アクシデンタリー・キャリー・ストリート Accidently Kelly Street
サウンドや歌詞を聴いてもらえばわかるように、このアルバムのカラーを特徴づけるような、スキップしたくなるような(?)、超ポジティヴ・ソング。

⑭ビザー・ラヴ・トライアングル Bizarre Love Triangle
原曲はUKのエレクトロ・ポップ・ダンス・バンドのニュー・オーダー。それを極めてシンプルにアコースティックにカヴァー。
こうしたシンプルなアコースティックな曲で鳥肌が立つのは(歌詞的表現を借りるなら「電流が走る」のは)、個人的には他に、日本のバンドで唯一、アルバムを買い続けているバンド、クラムボンの「Re-タイムリミット」くらいかもしれない。
聴き手のどのようにでも解釈できる、この手の歌詞こそ優れたポップ・ソングなのだろう。
私は最後の瞬間を待っている。私にも言える言葉をあなたが言うときを
ちなみに、この曲はシングルとなって、世界的にも(アメリカ・チャート的にも)そこそこのヒットとなった(上のアンジー・ハートの写真はこの曲のプロモーション・ビデオからのキャプチャー)。


その他 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。